あみ
あみちゃん
作 MAHAO
ちょっと前に こんな夢を見ました
でっぷりとしたおばばが
夢にあらわれて
私は彼女に飛行機に乗せられて
NYの空港に連れて行かれました
NYの空港に着くと
そこに
杖をついたもう一人の年老いたおばばが
私を待っていて
そして
何かを語りかけてきました
その先
どこかへ連れて行かれた気もするのですが
よくおぼえていません
そしてそれから数日たったある夜のことでした
わたしは
いつものようにくまちゃんとねこ達に
ごはんを配っていました
くまちゃんに運転をしてもらい 私はカメラとごはん担当です
ところでねこの森に行って
ねこたちにごはんをあげる時に
少し危なっかしいと想うこともたびたびありました
ねこのたむろしている場所に行くと
おとなしくその場でごはんを 待ってくれてる猫もいるのですが
何人かのねこちゃんは
待ちきれず
くるまで走ってるMAHAO達を見かけると
突進してきたりするのです
いくらのろのろでも
車にぶつかると危険です
なのでくまちゃんは
いつもねこがたむろしている所に近づくと
その何十メートル手前かで
速度をゆっくり落とし
それこそ秒速30センチ
時には10センチづつ小刻みに前に出す感じで
ねこ達が接触しないように 車の止めれるポイントまで
注意しながら進んでました
そして
その夜
ねこの森の気の穴ゾーンでも
何人かのねこちゃんがいつもの如く突進してきました
私は一匹のねこちゃんが左側の後方に回ったのを確認してから
横を見ながら
車を進んでもらい
ゆっくりゆっくり駐車できるポイントに近づきました
前方右手から2日ぶりに あみが近づいてきました
あみは気の穴ゾーン近くに住み着いてる猫ちゃんです
去年
一度額に怪我をしてたのを見かけ
それで病院に連れて行き
うちに数週間ホームステイしていたこともあるのですが
あみが窓辺を見つめながら しきりにねこの森に帰りたがっていたので
去年秋
怪我が直ったあと ねこの森に帰しました
それからあみが
2日起き位に気の穴ゾーンでごはんを食べに来て
今年春先ごろから 半年ぐらい見かけなかったのですが
この1-2ヶ月 また気の穴ゾーンに移動して
姿をあらわしていました
寒くなったせいか
なんだかまた
うちに戻りたがっている様子で
また
くまちゃんと再びあみを うちに連れて帰ろうかと 車中でこの数日相談もしていました
そんな
あみが車の右側側面に回ったのを見ました
くまちゃんは あみが後ろの方に回ったのを見て
車を動かしました
もう数十cm動くと
いつもの駐車ポイントです
ゆっくりゆっくりタイヤを動かして
その駐車ポイントに入った瞬間でした
がつん
いきなりタイヤが
石か
何か硬い物にあたったような感触がしました
衝撃を感じたので
そこで車を止めて
私は車を降りて
ねこたちにごはんをあげました
駆け寄ってくるプラズマちゃん
磁石ちゃん
みけちゃんたち
でも先ほど姿を見た
あみが
ぜんぜんごはんの方に 回ってきません
私はアミの姿をきょろきょろ探しました
そして
ふと車の前を見ると
道に何かが
散乱しているのが見えました
よく見るとそれはディスクでした
青黒く鈍い光を発したディスクで
私は そのディスクを見て
急にいやな想いにかられ 不安感が湧きました
そこで先ほど石にぶつかった感触のあるタイヤのほう側に回ってみてみると
信じられない光景が 目に飛び込んできました
タイヤの下に あみがいたのです
あみはタイヤの下でおなかを向けていて
タイヤの下敷きになっていました
「
大変 早く車をバックさせて!
タイヤをどかして!
早く!! 」
私はあわてて大声で
夢中で 大声で叫びました
あわててバックする 運転席のくまちゃん
タイヤがどくやいなや
私はアミの体を抱きかかえました
「 ごめんね アミ ごめんね 」
私は泣きました
アミは 息はあったのですが
がくがく震えて
体を痙攣させていました
体はだらんとして
病院に連れて行かなきゃ
そうとっさに想ったのですが
夜 近辺で
やっている病院は無く
というかあみの様子的に 病院につくまでは
とてももたない気がしました
くまちゃんは
あみの姿を見て
最初 放心状態のようになり
ものすごいショックを受けていました
でもすぐに
あみの体を抱きかかえて
「 ごめん あみ ごめん 」と泣きさけびました
ぶるぶるがくがく痙攣するアミ
目を見開いて
口をはあはあ開いて 苦しそうにしてたので
私は あみの体を寝かせるようにしました
その後
あみの口の近くに 鳥肉を持ってきました
何故そうしたのかはわからなかったのですが
ごはんを求めてやってきた
あみの目の前に 大好物のごはんを置きたかったのです
するとアミは 寝ながら全身を痙攣させながら
口を大きく開けて 鳥肉を咥えはじめました
鶏肉を咥えたあみをみて
わたしはあみの体をさすりながら
「
大丈夫?
あみ!
回復して
みんなたすけて 」
とさけび続けました
でもアミは鳥肉を咥えたのですが
すぐ口から落としました
何匹かのねこが
あみの落とした鶏肉をあみの前で食べ始めました
その直後
ふっとあみの口から
何かが抜けたのが感じました
あみの呼吸は止まり
体が動かなくなりました
わたしはあみが死んだことをさとりました
くまちゃんは茫然自失でした
あれだけ注意して進んでいたのに
なんで・・・
そんな自問自答の想いと
あみが目の前で死んだ光景の衝撃で
ぐるぐる頭が混乱しているようでした
私はその後
道に落ちている散乱したディスクを見ました
ディスクには NY と書かれていて
チャイナタウン と書かれたディスクもありました
CDに書かれた
NYの文字を見た時
数日前
夢でおばばを見たのは このことか
ととっさに感じました
あみの体は冷たくなっていきました
私は道から離れたところに
あみの体を移し
アミの前に
たくさんのおさかなと鶏肉をおきました
それからごはんを待っている
他のねこたちのいるところを回ってから
あみの体を
ここに埋めるか 別なところに運ぶかを
決めようと想いました
車中で
ねこを轢いた事に
しかも一緒に暮らしたことのあるあみを轢いてしまったことに
衝撃を受けているくまちゃん
私が
他のねこたちのところにまず回ろうと言っても
ずっと車の中で放心状態になっていて
「 ごめんよ ごめんよー あみー 」
と繰り返すように
うつろにつぶやくように
泣きだすように言っていました
他のねこたちに
ごはんを配り終わった後
ふと空を見て想いました
あみを連れて行こう
あそこにはディスクが散乱してた
よくわからないけれど
あそこに埋めると
あみの想いやエネルギーが
あみの想いと違うところへ流れていく感じがする
それで
再びあみの所に 向かいました
するとあみのいるゾーンに向かう道すがら
駐車ポイントから
100メートルくらい手前の道に
先ほど通ったときにあることに気づかなかった
ディスクがばら撒かれていることに気づきました
ディスクは
ずっとあみがいるゾーンまで
点々と続いていました
「
これは 呪
」
誰かが 教えてくれました
それは
はるちゃんの声でした
はるちゃんは こう続けました
「
ディスクは 記憶
情報の想念のイメージ
だから呪
あみはタイヤにぶつかってきた
でも今までいつもごはんを食べに来てたけど
タイヤにぶつかってきたことは一度もなかった 」
「
ディスクがばらまかれた現場で
あみが轢かれた光景を
鮮烈に焼き付けさせれば
その光景を悲しく想い
そんな光景を 嫌だと 想えば想うほど
潜在意識は ディスクのイメージを
情報と 錯覚混同して
ねこたちから情報を受け取ることへの 拒絶のしるしになる 」
「
あみはえみたんに
占いをするきっかけを与えてくれたねこ
爪のことについて教えてくれて
それをきっかけに
えみたんが
色んな占いのことを書き始めた
だれかが
その情報を欲したのかもしれない 」
「
拒絶させれば
拒絶させた呪をかけた者に
ねこたちからの情報が流れると想って
あみにタイヤに向かうように誘導した
はるちゃん
轢かれる直前のあみの様子 見た
あみがタイヤにぶつかっていった時
ベビー想念体
あみの体に入ってた 」
「
誰かが使役してた
ベビー想念体
ベビー想念体に脅かされて
操縦されて
それであみはタイヤにぶつかった
だからはるちゃん
あみの体 ここに埋めるの 良くない気がする 」
「
だって
彼らはここで呪をしたから
だとしたら
あみの埋める場所をちょっと変える
そうすると 彼らの術は ずれる 」
あみの体のそばには
プラズマちゃん達がいて
アミの前に
お供えしていたてんこもりのごはんを
ほぼ全部食べ終わっていました
ねこたちは
あみちゃんと お別れをすませたようでした
わたしはあみちゃんに
「
あみちゃんの魂が自由に楽しく想いを叶えますように
すぐにまた生まれ変わりますように 」 と言って
その後
周囲のねこちゃんたちに
「 あみちゃんをつれていきます 」と言いました
あみちゃんの体をタオルに包み
車の後部シートに乗せました
あみの体を車に入れると
あみが 「 あたたかい 」と
声を発した気がしました
あみの体は
その後
ねこの森近くの木さんのところにもっていき
その根元にあみの体をシーバと一緒に 置きました
翌日も
あみの木の所に行き
あみに語りかけてから
あみの体の上にもう一枚厚手のタオルをかけました
そして
大好物の鳥さんとお魚さんを供えました
その翌日も
ハムやカニカマ お魚をもってきて
あみの体の側においてから
土を撒き
最後にあみの体を土に埋めました
くまちゃんは最初
あみの事をすごく悲しみ
部屋でも ずっと
あみに ごめんね ごめんねとずっと言い続けていました
でもはるちゃんがこう言いました
「
こここは死んだ時 こういった
悲しまないでって
死を看取る人が悲しくなれば その想いで
こここも悲しくなる
それに
あみは生きているって言ってた 」
「
悲しむのは自然な感情だけど
悲しみすぎると
あみのことを嫌な想い出にする
それはあみの想いやあみのエネルギーを拒絶すること
ねこたちの想いを拒絶すること
」
「
死んだ時
こんな悲しい想いをするのならの想いが
想いを受けとめることへの拒絶になる
拒絶すれば
悲しい想いを抱かせるきっかけを作った
おばばや 吸血鬼に そのエネルギーが流れてしまう 」
「
あみは生きていると言った
だからあみのことを忘れない
ずっと忘れないで 楽しいあみの想い出を ずっとおぼえておく
あみの姿を楽しくおぼえ続ければ
それはあみが一緒に楽しく生きてることと同じ
その想いにエネルギーが宿り
あみも生まれ変わりやすくなる 」
「
あみはすぐにねこの森の近くで生まれ変わる
だから
あみにこれから
より良いことが起こる
そう想い続けたほうがよい 」
「
大切な人が死んだ時に
悲しんだり 悔やんだりする人は多いけど
でも悲しむよりも
ずっとずっと一緒にいると想って
その人のことをおぼえていた方が その人にとって一番やさしい 」
「
そうすれば
ずっと生き続ける
すぐに生まれ変わることもできる
すべて想いだから
あみは 必ず より良いことがおきる 」
数日後
私はあみの夢を見ました
誰かが
あみに
呪を仕掛けている現場を目撃していました
ブレイクさせるエネルギーが足りない
もっともっと
その声と共に
何人かの芸能人の姿が見えました
夢で何度か見たことのある芸能人も多くいました
彼らはエネルギーを求めていて
誰かしらの良いエネルギーを見ると
奪ってでもかき集めて来い と想っていました
その想いをもった者が座につくと
座に着いた想念が
自動的に呪を実行している
そんな感じでした
搾取的性質の者が座につけば
その座に集った想念全体が そう動き
社会全体が 搾取的な動きを果たす
搾取者に動かされた想念が
ねこの森のねこたちに呪をかけていて
それを誰かが 目撃している そんな夢でした
私は
ねこたちのおもいをもっとうけとろうと想いました
きっと
あみもより良くなって
必ず似た模様の子猫になってめぐり合うと想いました
今
あみの魂は
そばにいます
前よりもうちの猫達は
あみのお話を聞くようになって
あみから 石さんの話をよくしてもらっています
あみは生きています
あみの姿は残っていて
あみの想い出も生きています
その想いある限り
あみは生き続けます