哀しいのは なぜですか?

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哀しいのは なぜですか? その1


かたりて えんえん


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えんえんは 銀座ののらねこだった頃 

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街を歩いていたおねえさんが お友達に話していました 


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見て この指輪 」 

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おねえさんの手にはとっても大きな 

透明にキラキラ光る指輪がついていました


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ネオンの光で

まばゆいばかりに輝いてました 

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こねこだったえんえんは

それを物陰から見て


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きれい

キラキラしてる そう感じました 

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そのおねえさんは

言葉を続けました 

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この指輪はね

幸運の指輪なの 」 

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これをつけてからね

客が面白いぐらい 指名してくれるの 」 

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新しいお客さんも

できるのよ 」 


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そのおねえさんは

どうもホステスさんのようでした 

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服もとても煌びやかで

髪にもキラキラの飾りがついていて とてもきれいでした 



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おねえさんは言いました 

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私はね

絶対成り上がって見せる 」 


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ナンバーワンになるの

ナンバーワン 」

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そしたらお友達は言いました 

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きれいね その指輪 」


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でも誰にもらったの? その指輪 」 

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高そうだけど

誰が買ってくれたの? 」 

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そのおねえさんは

不敵な笑みを浮かべ「 ふふっ 」と言いました 

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これはね

自分で買ったのよ 」 


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よーーーく見て

近くでね 」 

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ほら わかるでしょ?

これはイミテーションの安物よ 」 

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でも大きいでしょ?

本物より 本物に見えるでしょ? 」 

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お客さんも みんな「 すごいね その指輪 」って言うの 」 


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そしてね


誰に買ってもらったの? 」って同じ質問をするのよ 」 

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だから 決まって私は

「 ふふっ 」って笑うのよ 」


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イミテーションなんてね

口が裂けても言わないわ 」 


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でも誰も信じて疑わないの

これが本物だって 」 

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えんえんは じーーーーーっと のそのおねえさんの後をつけました 

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だって

その指輪は本当にキラキラしていたから 

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街ゆく人の多くが その指輪をチラチラ

チラチラ見ていました



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おねえさんは続けました


これはね 3週間前に買ったの 」


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指輪を買ってもらったおねえさんがいてね

本物のダイヤを買ってもらってたの 」 

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人気ある人はね

いろいろプレゼントされて もちろん本物ばかりよ 」 

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他のおねえさんも 高そうな物をいっぱい持ってたの

きっと誰かにもらったプレゼントよ 」 

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私は悔しかったの 」


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自分は人気が無くて

本物なんて一つも持ってなくて 悔しかったの 」 

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プレゼントだって

されたことはない 」 

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指名も少なくて

衣装代も美容院代もかかって 貯金が底をつきかけていた 」 

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そんな時

ぼ―――――っと歩いてたら 街のがらくた屋でこの指輪を見つけたの 」 

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これが本物だったらいいのに


そう想いながら くやしまぎれに買ったのよ 」 

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その日は公園で指輪をはめて

それから着替えて店に行った 」 


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そしたらね

控室でねえさんたちが すごい目をしたの 」 

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この指輪を見てる視線を感じたの 」 

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もちろん彼女たちは 声に出さないわ

プライドが高いから 」 

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でも妬ましそうに

この安物の指輪をじっと見ていたの 」 


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本物の宝石のイヤリングもネックレスも指輪もしてるねえさんたちが

じっと見てたの 」 


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胸が高鳴った


私 ナンバーワンになれるかもしれないって 根拠なくおもったの 」


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それは 確信に満ちた想いだったわ 」 

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そしてお店に出たら

お客さんもこれを見た 」 

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客の目つきが変わったの

売れないホステスへの蔑みではなく 高い女を見る目線に変わったの 」


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もちろん 客の顔色に敏感なねえさんは

一瞬で気づいた顔をしたわ 」 


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それからよ

私の調子が良くなりだしたのわ 」 

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みんなして この指輪を見つめるの

私じゃなくて この指輪を 」 

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そんなことを話していたら えんえんはそのおねえさんの

ちょっと先の未来も見えたです 


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この後

2週間後 あのおねえさんにのめりこむ財界人のお客さんができる 

それを皮切りに おねえさんは見違えるように収入が増えて行く


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そんな未来が見えたのです

 

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でも あの時 えんえんは

何故あのイミテーションの指輪に

人をそんなに惹きつける力があったのか その理由はわからなかったです 

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でも今ならわかります


銀座がイミテーションだからです


イミテーションの街だから そこにいる人も 本物より イミテーションに 引き寄せられるのです





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