さいしょのおきゃくさん
さいしょのおきゃくさん
かたりて こはるちゃん
さいしょのおきゃくさんは鳥さんでした
お庭のうしろ
なくなっていた鳥さんでした
お酒をごきゅごきゅ飲みました
きっと
幻の桜を死に場所に選んだんです
それだけ
魅力的に見えたんだと想います
死の直前って
とても直感 とぎすまされます
感受性も研ぎ澄まされるの
そんな鳥さんが
選んでやってきてくれました
やっぱり こはが想った通り
あそこは
新しいお店は すてきな場所だとおもう
人間みんなを惹きつけて惹きつけて
東京の銀座すべてよりも
東京の皇居すべてよりも
きっときっと
人間の集合意識 惹きつける
ちいさなちいさな
黒い鳥が その事を教えてくれました
鳥さんは お月様で とても敏感になっています
こはは 鳥さんの超能力を信じています
一番最初のお客様は 小さな小さな鳥さんでした